学校を取り巻く状況が複雑化するだけでなく、学習指導要領の改訂により成長を見取らなければならない資質・能力も増す中、先生方の業務の時間的・心理的負担は大きくなっています。
それらの負担を軽減することは、先生方の健康やワーク・ライフ・バランス実現にとって重要であるだけでなく、プログラム改善や生徒と向き合うための時間を生み出し、教育活動の質の向上にもつながります。
IGSは、生徒の資質・能力を可視化し、そのデータを負担なく成績処理や面談にも活用できる機能を備えた評価ツールと、探究で育んだ力を可視化し、評価の負担を軽減するアセスメント、そしてそれらのデータを負担なく進路指導に活用できるキャリア分析レポートやワークを含む「Ai GROW 」キャリア教育支援パッケージで、先生方の負担軽減と教育活動の質の向上に貢献してまいります。
2つのアセスメント+分析パッケージで先生方を手厚くサポート
行動特性であるコンピテンシーを計測するために必要不可欠な相互評価とAIによる評価補正を採用することで、信頼性の高いコンピテンシー評価を実現。サービス提供から4年でSSH指定校42校を含む全国350を超える学校で活用されています。受検結果は受検完了の翌日から閲覧・活用可能。生徒には自身の資質・能力とその成長を確認できる個人レポートが提供されるほか、先生用の管理画面では、生徒個人とクラスや学年など集団の結果を確認できるだけでなく、生徒指導、指導要録や調査書用の所見作成、面談などの負担軽減に貢献する機能も充実しています。
「Ai GROW」詳細はこちら
「数理探究アセスメント」は、従来のテストでは評価が難しい一方、答えのない問いに向き合い、解決するうえで欠かせない数理科学的なものの見方や考え方を、作問や採点の負担なく可視化できるアセスメント。リリース2年目ながらSSH指定校、理数教育や探究に注力される学校を中心に導入が拡大しています。受検後約1週間でフィードバックする他校と横比較が可能なデータと報告書により、探究の公平かつ適切な評価を実現。また、個人レポートの他、探究の評価軸を獲得できる解説書と探究力を高めるためのワークシートの提供により、既存の探究プログラムの高度化にも貢献します。
「数理探究アセスメント」詳細はこちら
「Ai GROW」+「数理探究アセスメント」の結果を分析した進路指導用の分析レポートとワーク。計測結果から適した学部学科や職種の他、伸ばすと良い力、それにより広がる可能性などを示すレポートと各能力を伸ばすワークで、生徒が主体的に進路選択・準備できるようサポートします。
1.ビッグデータと圧倒的な数の職種から適職を提案
客観的に可視化された強みを生かせる職種を約10000職種の中から提案
2.成長を意識することのできる仕掛け
成長することで生まれる可能性(学部学科や職種)も提案されることで目標が明確に
3.学年に応じた総合型選抜(志望理由書の作成と面接での自己PR)を意識したワーク
学習段階や学年に応じたワークで説得力と独自性のある志望理由書の作成が可能に
4.ホームルームでも活用できる多数のキャリア教育コンテンツ
生徒の自己理解を深める動画+ワークで、変化と多様化が進むキャリア教育を支援
▲受検結果を振り返りながら自身と強みを学習歴をリンクさせた説得力と独自性のある志望理由書の作成を支援するワークシート
生徒一人ひとりと学級全体の状態の変化を時間をかけずに把握することができ、時間的・心理的負担を大きく軽減できるうえ、クラスメイトからの相互評価により先生の目だけでは気づきにくい変化の把握も可能になります。また、面談サポート機能を活用すれば、生徒との面談や保護者との面談でも生徒の多面的な資質・能力の成長を事前準備の負担なく共有・報告することができます。
成績処理の負担を軽減
l従来のペーパーテストで測ることが難しい力も含む観点別評価の実施により、生徒の能力を見取るための課題の設定、観察などこれまで以上に多くの時間を費やさなければならなくなっています。「全国の学校における働き方改革事例集(令和3年3月/文部科学省)」では通知表の所見の作成に1学期あたり10時間程度かかる」と見積もられるなど、所見の作成も大きな負担となっていると考えられます。
ペーパーテストで測ることが難しい主体性や協働性などのコンピテンシーを生徒同士の相互評価により可視化。先生の主観的評価に客観的評価を加味しながら観点別の評価へとつなげることができます。さらに、特に高いコンピテンシーや成長したコンピテンシーを基に所見を提案する機能を活用することで、負担なく指導要録等に生徒の強みや成長を示す所見を具体的なエピソードと併せて記載できるようになります。全国350を超える有償導入校の先生方への調査では、この機能の活用により生徒1人当たりの指導要録作成時間を約4割削減できているということが明らかになっています。
探究の授業準備、指導、評価における負担を軽減
l探究で、そしてその過程で何をすればよいかが明確になっていない中、先生が探究の準備やプログラム内容の検討にかける時間、心理的負担が増えています。効果的かつ公平な評価の方法の検討や活動中の生徒の見取りにも大きな負担があります。株式会社リクルートによる「高校教育改革に関する調査2022「新学習指導要領・ICT活用」編(2023年1月)」でも、「総合的な探究の時間」に取り組むに当たっての課題で「教員の負担の大きさ」が78.8%でトップに挙げられています。また、ベネッセ教育総合研究所による「高等学校の学習指導に関する調査 2021」でも、探究活動を「指導している」先生の課題として、「活動のプロセスや成果を評価することが難しい」「科学的に探究するための方法論を教えるのが難しい」などが8割を超えており、探究の指導・評価の負担は大きいといえます。
探究を進めていく各フェースで必要となるスキルをテストで評価。問題作成や採点に時間を取られずに、他校との横比較ができるため、自校の探究で力を入れるポイントを明確化できます。さらに、評価基準が明確に書かれたレポートや解説書・ワークを使って振り返りを行うことで生徒自身が科学的に探究するための目標(基準)を意識することができるようになり、指導の負担も軽減します。2つのアセスメントにより、負担なく探究の効果を網羅的に評価することが可能になります。
進路指導における負担を軽減
l総合型・学校推薦型選抜による合格者の割合が5割を超える中、これまでの進路指導を含むキャリア教育のノウハウが通用しなくなりつつあります。変わりゆく状況への対応は不可欠ですが、総合型選抜などで求められる個々の生徒の強みや経験を生かした志望理由書・推薦書の作成や添削指導には多くの膨大な時間が必要となります。
2つのアセスメントの結果を分析し、適した学部学科や職種、伸ばすと良い能力、それにより広がる可能性などを示すレポート、各能力を伸ばす動画やワークを提供。生徒は主体的に進路選択や進路実現の準備が可能になります。さらに、学年に応じたワークを行っていくことで、早期から自身の強みや成長を表現する能力の種類を言語化できるようになり、先生も一人ひとりの強みを校内で共有したうえで負担なく推薦書を書くことができるようになります。
IGSのツールは先生方の業務負担軽減のほか、カリキュラム・マネジメント、クラス・マネジメント、スクール・ポリシーの定量評価などさまざまな目的のため、日本全国の多くの学校にご導入いただいています。
指導要録の作成は重要な業務ではあるものの、クラスの人数が多く強みを言語化しにくい生徒も少なくない中、大きな負担を感じていた。「Ai GROW」を活用し、客観的なデータを基に自動で提案される所見案をベースに作成することで、指導要録や調査書作成にかかる時間が4割程度削減できたと感じる。また、学年で評価基準を統一できるようになったのも大きい。
導入校の先生の主なお声
具体的な職種と自分の強みをつなげて考えられる仕組みがあることで、生徒のキャリアに対する向き合い方が変わったように感じます。複数回取り組むことで、志望理由書もより具体的に、自分の強みを意識したものを書けるようになっています。今年度は高2で実施しましたが、今後は1年生の段階から活用し、早い段階から計画的に総合型選抜を見据えた準備を行っていきたいです。
導入校の先生の主なお声
「Ai GROW」導入以降、管理画面で生徒の結果を手元で確認しながら面談を行っています。データを見るポイントは、「伸びた能力はないか」「自己評価よりも相互評価の方が高い能力はないか」、つまり、褒めポイントを発見することです。保護者の関心も高いようで、成長した能力に関する学校や家庭でのエビソードを共有し合うなど、保護者との対話ツールとしても役立っています。
導入校の先生の主なお声